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ARIEL
/ ARIEL (1980) new
80年代の傑作ジャズ/フュージョン・アルバムがめでたく復刻されました。これめちゃくちゃカッコいいですよ。
80年代初頭に活躍したデンマークのブラジリアンジャズ/フュージョン・バンド、エリアル。レア・グルーヴ・ファンの間で良く知られていた彼らの1980年の傑作1stアルバムです。1曲目の人気の高いサンバ・フュージョン「The
Girl With Three Faces」からぶっ飛ばしてます。Sleep Walkerなどの最近の東京ジャズに通じるところがあり、クラブトラックとしても十分通じます。山間のドライブが似合いそうな2曲目の「Black
Wing」や、ベースのソロが美しい「Circles In The Air」、刑事ドラマのエンディングで夕陽に染まる男の背中に哀愁が漂うトラック「When
I Close My Eyes」など聴き所満載です。後半9曲目以降はボーナストラックなんですが、Double
Standard誌やBlue Cafeのコラムでも紹介された『Solens Born』のバックトラックをそのまま使い、英詞で歌い直した追加曲7曲。女性シンガーLei
Aloha Moeのフリーソウル的な歌声が渋いです。コアなファンにはとんでもない嬉しいオマケです。80年代にこんな素晴らしいアルバムが隠れていたなんて知りませんでした。爆おすすめ。
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trio
of bamboo
/ Infix (2008) new
このバンドをどんなジャンルで呼べば良いのか(別にジャンル分けする必要もないけれど)。「骨太男ジャズ」としか言いようが無い。ブンブン駆け巡る豪快なウッドベースと、身体の芯にずっしりとくるドラムが強烈なグルーブを生み出し、これに繊細でスピリチュアルなピアノが絡む、優しさと豪傑さを兼ね備えた男の中の男、そんな音です。最近、妙な匂いが混じり始めたクラブジャズに一石を投じる作品と勝手に思いました。おそらくパンクの精神が根底にあるのかもしれません。ベースはindigo
jam unitのBJ笹井克彦、ドラムは衣笠智英、ピアノは竹中睦。ライブレコーディングの全曲一発録音。日本でこんな熱くて太い男ジャズバンドがあるなんて、ホントに素晴らしい。固定概念に縛られて、「やっぱジャズはマイルス、コルトレーンまで」とか「スタンダードは無いのか」なんて言ってる場合ではありません。それにしてもこれが¥1800なんて安すぎる!この他、indigo
jam unit、Bottom Rhythm Jamもかなりヤバいです。ぜひご一聴を。
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Jeremie
Ternoy Trio / BLOC (2007) new
フランスから突如表れた攻撃系ジャズ、Jeremie Ternoy Trio(ピアノトリオ)の最新作です。ちょうど僕たちクラブ世代にズバッとハマるアグレッシブなピアノトリオです。ピアノ、ベース、ドラムの3者が渾然一体となって格闘を繰り広げます。ブンブンうるさいだけでなく、聴かせるところはキッチリ決めるし、ECM的な危ういフレーズも散りばめ、太いだけでないクリーンな透明感もあります。陰と陽を上手く使い分けるテクニックが素晴らしく、バラードでは音と音の間の無音さえも聴かせ、ズーンとした奥行きがあります。本業であるジャズの真髄を極めつつも、おそらくブレイクビーツやテクノなどのクラブサウンドも聴いてきた人達なのではと考えてしまいます。こういう人達が、本作のように本気で現代ジャズをやってるのを聴かされると、クラブジャズの「踊れるか踊れないか」という基準はどうでもよくなります。
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Andrea
Sabatino [Feat.Fabrizio Bosso] / Pure Soul (2007) new
伝説のバンドidea6の復活や、数々の名盤がCD化され、再び盛り上がってるハードバップジャズですが、現在でも新しいジャズマン達に脈々と受け継がれ、凄まじくカッコいいハードバッパー達も存在します。特に個人的にはNicola
ConteやHigh Five Quintet を生み出したイタリアジャズが面白いです。そんなイタリアジャズ界の未来を担うトランぺッターは
Fabrizio Bossoだけではありません。この Andrea Sabatinoも有望株の1人。耳に残る印象的なフレーズをバシバシ決めながら、アドレナリン噴出の超強力なハードバップを展開します。Fabrizio
Bossoもゲスト出演し、火を吹くダブルトランペットの激バトルを展開。イタリアらしいアンサンブルはもちろんですが、ソロでもかなり聴かせてくれます。バラードも素晴らしく、哀愁と美しいメロディに彩られ、ベネツィアやフィレンツェなどのイタリアの世界遺産を巡りたくなります(笑)。
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Calm /
Blue Planet (2007)
CALMが造り出す音楽はクラブミュージックなのだけれども、はっきりとカテゴライズのできない。しかし「本物である」ことは間違いがない。未開の地を切り開いていったアーティスト。デビューから10年、どのアルバムも僕にとっては宝物のような作品で、大事な瞬間にそっと取り出して聴いてきました。あえて例えるなら「郷愁と和み」の音楽。「チルアウト
/ バレアリック」サウンドの先駆者として、語られることが多いけれど、もっと根源的で、フィーリング、浮遊感、空気感、一音一音が心の奥底に入り込み、そっと優しく魂を抱く音楽。彼の音楽は自然や都市、昔の想い出の場所、行ったこともない安らぎの遠い場所だったり、その情景をありありと脳裏に描き出し、幸福感さえ感じさせる。
そんなCALMの10年の集大成である「Blue Planet」。
僕たちの住む地球を題材にしている。誰もが環境問題を口にするようになった現在。それはもちろん良い事なのだけれども、時折(人によっては)薄っぺらく、いやらしく聞こえる場合も少なくない。このアルバムでは直接的にメッセージが語られている訳ではない。しかし、聴き終わると、この地球を、そしてたくさんの命を育み愛に溢れている大地を、強烈に感じる。今僕たちが生きているこの地球に何が起こり、そして消えていっているか。音が語りかけてくるようです。
サウンド面は初期のアルバムへのオマージュか、良い意味で原点回帰しており、 爽やかだけど切なく、懐かしくも新しいサウンド。ややボーカルものが増えて、そして全て日本語である。この辺りにもある意味、これまでやってきた事やこの作品への自信の表れを感じます。
このアルバムと同時に作られ対を為す(まもなく発売の)「Silver
Moon」も楽しみです。
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Dee
Dee Bridgewater / Red Earth (2007)
スピリチュアルジャズを語る上で欠かせない歌姫、ディー・ディー・ブリッジウォーター。Max Roachの「We Insist!」や、Frank
Fosterの「Loud Minority」等々、数々の名盤に参加しておりますが、未だ現役で自身のオリジナルアルバムを届けてくれました。これが素晴らしくて、なんと!Gilles
PetersonのWorldwide Awards 2008 Jazz Album of the Yearの第5位にも選出されました。本作「Red
Earth」は彼女のルーツであるアフリカを差していますが、地球、偉大な自然、母なる大地アフリカ、ネイティブ・・・などなど、そんな私達の原点にもう一度目を向けようという意欲作。マリの首都=バマコにて、マリの実力派ミュージシャンたちとレコーディングされ、身体の芯から躍動してくるようなプリミティブなリズムと彼女の素晴らしいボーカルが絡み合うグルーブが怒濤の波で押し寄せます。一曲目は同名タイトルの名盤でも有名な「Aflo
Blue」の再演。がらりとアレンジを変え、生ブレイクビーツで凄まじいリズム感をまじまじと見せつけてくれます。と思いきや、ほのぼのとしたタッチで自然の恵みに感謝して踊る昼下がりを想わせるハッピーな曲や、丘から遠くに見えるアフリカ象を眺めているような曲など、スタンダードとオリジナルを織り交ぜて、アフリカを題材に一大叙事詩が繰り広げられます。
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Buddy
Terry / Awareness (1970)
地味なオーラで(笑)情報も少ない、バディー・テリーですが、コルトレーン〜ビリー・ハーパーに通ずるバリバリ吹き倒す漆黒のパワーテナーや、繊細なメロディでソプラノやフルートまでこなすマルチリードプレイヤーです。4枚リーダー作の残しているらしいのですが、この「Awareness」と「Pure
Dynamite」はもう恐ろしくカッコいい熱湯ジャズです。本作ではピアノのスタンリー・カウエルをはじめStrata East周辺のメンバーが参加し、ドス黒ジャズにならないほうがおかしいです。まずは1曲目の"Awareness"では激渋のモード〜ガッツリファンク〜高速モード〜濃密アフロ、という組曲形式で展開。それはもう激しく入れ替わる展開が、格好良すぎてもう頭クラクラです。そして2曲目の
“Kamili" では浮かれた熱を冷ますような、スペイシーでスピリチュアルなナンバー。ソプラノサックスの美しくも激しい旋律が心の奥底まで響いてきます。本作のキモはやはり4曲目の "Sodom
and Gomorrah" です。最初から激烈に吹きまくるバディのテナーはシーツオブサウンドをバリバリと決め、負けじとドラム、ベースもかなりのハイテンションで迫ってきます。バディーのテナーのソロの後、続くS.カウエルのピアノや、トランペットも凄まじい演奏。戦士たちがそれぞれの武器で、生か死かの真剣勝負をしているような圧倒的な緊張感をもった12分。アフロ・スピリチュアル・ハードジャズが好きな人に激おすすめアルバムです。
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Dusko
Goykovich / Swinging Macedonia (1966)
ハードバップを語る上で欠かせない存在、ユーゴスラビア出身のトランペッター、 ダスコ・ゴイコヴィッチ。どこかもの哀しく、心に染み渡る音色とプレイは日本人の琴線に触れます。名盤「After
Hours」や、レア盤だった「After long Time」も素晴らしいのですが、僕はネイザン・デイヴィスがサックスで参加したこれが一番好きです。まず1曲目の "Macedonia" では静かにはじまるトランペットが、枯れ舞う季節にぴったりの情景。その後にテンポアップしてトランペットとサックスがユニゾンするメロディも、格好良くスウィングしてますが、何処か切ない響きを漂わせています。ドラムソロから始まる3曲目の "Jumbo
Uganda" は、高速ハードバップチューン。メロディから一旦ブレイクして、天へ吹き上げるようなダスコのトランペットがカッコいいです。4曲目の "The
Gypsy" では、ネイサン・デイヴィスのソロをたっぷり聴ける、甘いメロウなナンバー。お酒がすすみそうです。そしてトリは、他の盤でも再演されている "Balcan
Blue" は正当なバップチューンで、きっちりダスコもネイサンもソロをブリブリと決めます。黒人ダンサーが踊り狂うのが目に浮かぶようです。
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Timo
Lassy / Soul & Jazz Of Timo Lassy (2007)
クラブジャズファンにはお馴染みのFive Corners Quintetのサックス奏者Timo Lassyがソロデビューアルバムをドロップ。別に期待していなかった訳でもありませんが、聞いてビックリ!どえらい格好良さです。僕は本家FCQよりこちらの方が好きですね。と言ってもFCQの他のメンバーが3人参加してますが(笑)。御大ファラオ・サンダースの影響をもろに感じる1曲目「HIGH
AT NOON」ではファラオファンなら聴いた事があるようなフレーズとブリブリ吹き倒す太い音がしびれます。3曲目「LIVE AT THE TIMBER
YARD」ではホーンアンサンブルのパッパラッパ〜の決めフレーズにテンション高くなるラテントラック。続く「THE CALL」もラテンで大いに盛り上がります。ここでもスパイ映画のサウンドトラックのようにホーンアンサンブルばっちり決まりカッコいいです。6曲目「WELDON」(おそらくキーボード奏者Weldon
Irvineに捧げられてる)ではTimoのソロパートが聴き所。8曲目「LOVE MOAN」はアルバム中最も静かな曲。ここでもファラオの影がチラホラ見える壮大なスピリチュアルナンバー。とにかく捨て曲無しの素晴らしい内容です。Sleep
Walkerファンの方にも激おすすめです。
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PRINCE
/ Rainbow Children (2001)
プリンスは中学生の頃「1999」「Purple Rain」(紫色の限定ピチャー盤持ってます!自慢)でファンになって以来ずっと聴いてきました。一時期アレッというときもあった殿下ですが、やっぱりその天才ぶりは常人には計り知れません。本作が発売された当時はファンのみならず、DJ連中にも話題になりました。それもそのはず、殿下と云えば強烈なファンキーポップですが、本作では全編ジャズテイストでアンダーグラウンドな雰囲気と、熱きファンクネスがいやらしく絡み合いぐいぐい迫ってきます。ジャズではありながらも、ノイジーなギターやファルセットはもちろん健在。そして殿下ならではのメロディーセンスが素晴らしく、急所をキッチリ捉えています。また今回もしっかり「She
Loves Me 4 Me」や「Last December」など旧知のファン好みの甘〜いラブソングも収録され、文句の付けようがない仕上がりです。これまでの定番であるエロいジャケットとは一変したアーティスティックなジャケもカッコいいですね。
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Webster
Lewis / Live In Norway - The Club7 Live Tapes (1971)
DJには超有名な「Live At The Club 7」が未発表トラックを8曲追加し、2枚組で再発されました。これには驚きましたね。しかもジャケがエラい格好良くなってる(笑)前半はゴリゴリ黒ファンクですが、追加トラックを聴くと、このライブが実は非常にジャズ寄りであることがわかります。単純ループのフレーズでひたすら突き進むオープニングの「Do
You Believe」のオルガンジャズファンクや、タイトル通りスペイシーなジャズロック「Space
Rock」、フリー&スピリチュアルなジャズの「Qvote-Unqvote」まで飛び出し、名盤の名に相応しい好演奏が続きます。また、キャロル・キングの超定番曲「Up
On The Roof」のカバーが素晴らしいソウルナンバーに仕上がってます。オリジナルのエッセンスをうまく残したままリミックスされて、全く別の曲に生まれ変わっています。ファンクからジャズ、そして後半はR&B的な盛り上がりでシメてます。とにかく全曲格好良く、男臭いプレイが堪能できます。71年録音ということで、当時の黒ジャズのディープな質感、空気感もしっかりパックされて、素晴らしいライブアルバムです。
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Anna
Maria Jopek & Pat
Metheny / Upojenie (2003)
パット・メセニーといえば、数あるオリジナルアルバムはもちろんのこと、デヴィッド・ボウイからジム・ホールまで多彩な共演でも有名ですが、恥ずかしながらこれは知りませんでした。昨年、尊敬するDJが使っていた曲が気に入って探していたのですが手に入らず(今では口コミのお陰か普通に買えます)海外のサイトで探すしかないかなと思っていたところ、偶然、地元のレコ屋でホコリをかぶって叩き売られていたところを発見&即買い(苦笑)。ポーランドの女性歌手、アンナ・マリア・ジョペック。パット全面プロデュース&演奏に参加したこのアルバムは、これまでパットの多くの共演アルバムの中で最高ではないかと思える出来映え。アンナ・マリアの透明感溢れる歌声に、パットのアコギ、シンセギター、バリントンギターが縦横無尽に歌い上げます。お馴染みのパットのフレーズも散りばめられ思わずニヤリ。アコースティックなバックにのびのびと唄いあげるトラックから、DJユースのキラーチューンまで、ヴァリエーションに富み、聴けば聴く程味の出るスルメ盤です。当店のBGMセットリストに1年くらいずっと常連だったので、ご来店のお客さまは知らないうちに耳にしていると思います。セールス重視の現代ジャズや、反吐が出るファッション系クラブミュージックではなく、本物のハイセンスなジャズアルバムです。ここで多く紹介しているスピリチュアルジャズより数段聴きやすいので、彼女とのドライブなどにもおすすめです。それにしても、せっかく美しいアンナ・マリア嬢なのに、ジャケがバッタのイラストっていうのがいまいちよく判りません(笑)。
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Joaquin
Joe Claussell / Un.Chained Rhythums (2007)
現代のスピリチュアルサウンドクリエイターのJoe Claussellが7年ぶりにフルアルバムを完成。いや〜もう忘れちゃうくらい気長に待ってました!漆黒のディープハウスというのが、世間のイメージですが「進化したジャズメン」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。そして今回の2枚組、全40曲及ぶ大作で、そんなイメージを一蹴する偉大な叙事詩を送り出し、すでに彼は我々の想像を遥かに越えた世界の住人であることに気づかされます。人類の誕生、宇宙の神秘、広大な原生林、躍動する大地・・・必然的に創造主を思い起こさずにはいられない、壮大な音像物語が展開します。聴く人ひとりひとりに神聖な情景を与えてくれるでしょう。深淵な大宇宙を感じさせるシンセ、美しく儚い生命を表すようなピアノの旋律、荘厳なオーケストラをフィーチャーしたトラック、ほぼ無音状態で暗黒を表現したトラック、人類の故郷と云われるアフリカへ回帰するパーカッションなどなど、もはやカテゴライズすることのできない至高のクリエイターが放つ究極の音世界は圧巻です。常に反発し合っていた科学と哲学が、近年(人類の思考が発達を遂げ)科学が哲学を証明し、哲学が科学の合理性を取り入れ、2つは融合しつつあります。有名な言葉に「個々に存在しているように見えるが、我々はひとつである」そんなメッセージをこのアルバムに感じるのです。
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The
Descendants Of Mike And Phoebe / Spirit Speaks (1973)
スピリチュアルジャズといえば、Strata-Eastレーベルは外せません。そしてそのStrata-Eastを代表する大名盤と言えばコレ。ジャズ系DJで知らない人は居ない傑作中の傑作です。最近、レコードでしか聴けなかった(そして、レア過ぎて手に入らなかった)70年代のジャズが次々にCD化されて嬉しい限りですが、ついにコレもCD化されました。スピリチュアルなベーシスト、ビル・リーとその兄弟を中心としたグループがStrata-Eastに残した唯一の作品です。下で紹介しているクリフ・ジョーダンも「Glass
Bead Games」(これも名盤!)での名演も有名なモーダルジャズ「Coltrane」が素晴らしいのは言うまでもありませんが、そのほかの曲もすごい。オープニングの「Two
Songs For A Boy Named Mark」はピアノのリフとボーカルのグルーブがカッコよく、続くソウルっぽい「Little
Bitty Baby」からオペラ風の「Soliloquy
To A Man-Child」へつながる2部仕立て。うねるベースがカッコいい軽快なナンバー「Chick Chick」も良し。また、「Well Done,Weldon」の耳に残るメロディや、ドラマティックなピアノソロ「Don't
Be A Stranger」もいいし、ゴスペル風の情感たっぷりに歌いあげる「Take
My Hand, Precious Lord」は心に染みます。ホントにどの曲も文句のつけようのない完成度の高い1枚です。
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Clifford
Jordan / In The World (1969)
Strata-East作品の中で、一般のジャズリスナーにもっとも認知されている作品。様々なミュージシャンとの共演で名盤を多く残すウイントン・ケリー末期の録音として、ロイ・ヘインズ(dr)、ケニー・ドーハム(tp)、ドン・チェリー(tp)等の参加が話題を呼び、発売当時、ジャズ喫茶の超人気盤としてヘビープレイされたそうです。現在まで多くのレコード会社がLP復刻、CD化を試みたが版権の問題などで、実現しなかった幻の名盤。内容のほうは噂通りのスゴイ大名盤です。1曲目の「Vienna」から、『確かに昭和のジャズ喫茶がよく似合っていただろうな』と想いを馳せるような哀愁漂うディープな曲。後ろで鳴ってる変化に変化を重ねる怒濤のビートがすごいです。3曲目の「Ouagoudougou」では、渋くブルージーに入るのですが、次第に熱くなってツインドラムが火を噴きます。ラストの「872」ではカッコいいモードナンバーでグイグイ引き込まれます。全4曲、あっという間の40分です。
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Toki
Hidefumi Quartet / T0KI (1975)
1970年に設立、日本のジャズ界をリードし数多くの名盤を誕生させてきた、日本を代表するジャズレーベル「スリー・ブラインド・マイス」このレーベルの傑作が続々とCD化。待ってました!ということで、僕はほとんど衝動的に多数購入してしまいました(笑)一番楽しみだったのがコレ。土岐英史(ss,as)、渡辺香津美(g)、井野信義(b)、スティーヴジャクソン(dr)のカルテット。1曲目は「Lullaby
For Girl」。ソプラノサックスの美しく染みるメロディーは、コルトレーンの影響を垣間みるものの、独自のフレージングと音色が独特の世界観を見せつけます。マリオン・ブラウンに賞賛されたという「Darkness」では幽玄なギターからはじまり、タイトル通り闇に差し込む一条の光のようにサックスが音符を紡いでいきます。3曲目のバラード「When
Sunny Gets Blue」がまた素晴らしく、聞き惚れてしまいます。それにしても30年前とは思えないこのジャケットの格好良さは何だ!!
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Miyamoto
Naosuke Sextet / STEP! (1973)
これも日本を代表するジャズレーベル「スリー・ブラインド・マイス」の名盤。かつて大学在学中から関西でブイブイ言わせてたベーシスト宮本直介のリーダーアルバム。いきなりスリリングな3管のリフから始まる「Step
Right Up To The Bottom」が恐ろしくかっこ良くて即効でヤラれます。曲名からもコルトレーンに捧げる曲と判る「One
For Trane」では、おとなしめのスウィング感がクール。後藤剛のソプラノサックスが光っております。3曲目「A
New Shade Of Blue」では宮本氏の本領発揮と言ったところでしょうか、ベースが大きくフィーチュアされてます。トランペットとアルトでテーマをやっつけて、ベースのソロへとなだれ込みます。このソロがまた素晴らしい。続く「Where
Do They Go?」では、いちいちツボにはまるピアノのソロにバックで鳴るウォーキングベースが優美さがたまりません。ラストを飾るのは「Blues」では、楽しげな3管のアンサンブル〜全員のソロで締めくくる、ごちそうさま曲。本家のブラックジャズはもちろんですが、この時代の和ジャズもホント痺れるものが多いです。
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The
Eddie Roberts Quintet
/ Trenta (2007)
全曲、素晴らしい。1曲目を数秒聴いただけで、格好良過ぎて身震いしました。以前にもご紹介したジャズファンク・バンド「ニュー・マスターサウンズ」のギタリスト、エディー・ロバーツ。ジャズ・ギタリストと云えばコンテンポラリー系か、ギターをやる人達だけが聴くギタリスト、というのが多くて、なかなか一般的に浸透しないのが宿命ですが、このアルバムでは、エディのクラブジャズ的センスが大爆発して、ジャズギタリストのアルバムというより、完全にクラブジャズとしての認識で聴いた方が自然です。前作「Roughneck」を大幅に超える格好良さ。また、日本人の琴線に触れるようなメロディーの美しさは、一度聴くと耳に残ります。ジャズギターの新しい時代の幕開けを予感させる、僕にとっては非常に重要な傑作です。激おすすめ。
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David
T Walker / Press On (1973)
デヴィッド・T.ウォーカーといえば、スタンドアローンのギタリストというより、映画「セブン」で好演のモーガン・フリーマンのような名脇役としての存在の印象が強い。そのファンクネス全開のグルーブ感、とろけそうなメロウなフレージング(ほとんどエフェクターを使わず、奏法のみで音色を変化させる)は数えきれないほどのアーティストを魅了している。例えばマーヴィン・ゲイ、スティービー・ワンダー、マリーナ・ショウ、ドナルド・バード、クインシー・ジョーンズ、ハービー・ハンコックなどの大御所から、日本ではドリカムまで、彼の仕事は幅広く、そして数え切れない(彼が参加したアルバムをすべて揃えるのは至難の業)。艶黒いファンキー&ソウルなサウンドはまさに”ゴールドフィンガー”。ソロ作品は意外に少ない。
そんな中、名盤中の名盤であるOde時代のソロアルバム3部作がついに世界初CD化されました。「DAVID T.WALKER (1971)」「PRESS ON
(1973)」「ON LOVE (1976)」のいずれも素晴らしいので、ぜひ3枚まとめてご購入をお勧めします。中でもファンの間で最もCD化熱望を熱望されていたのが本作「Press
On」。David Tの魅力が余す所なく出た聴きごたえ十分の作品。凄まじいブラックネスと、セクシーで甘美なメロウ使い分ける匠の職人技で、スティービーやビートルズのカバーもこなしているのですが、これが本人のオリジナルに聴こえてしまうデヴィットの音楽的センスは素晴らしいのです。
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Gil Scott-Heron / Pieces Of A Man
(1971)
グルーヴィーなジャズファンクのトラックに熱いボーカルスタイルが特徴的な”闘うビートニク詩人”または”黒いボブ・ディラン”と称されるギル・スコット・ヘロン。アシッドジャズ、ヒップホップに与えた影響力は計り知れません。ジャミロクワイやポール・ウェラー(近年ギルの代表曲「The
Bottle」をカバー)も影響を受けています。彼のアルバムはどれをとってもハズレ無しですが、この2ndアルバムは特に熱い。松田優作を思わせるようなこの表情。内容はそれこそ「何じゃこりゃ」というカッコよさです。前半の楽曲が圧巻でフルートが絡むクールなファンクに彼のポエトリー・リーディングがのる"The
Revolution Not Be Televised"は凄まじいグルーブでグイグイ迫ってきます。とにかくキラートラック満載、全曲素晴らしい。
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Terry Callier / alive (2001)
ジャズ、ブルース、フォークを内包したニューソウルの魂の唄人、テリーキャリア。70年代から活動を始めたが、83年には一旦音楽業界を離れる。90年代初頭のクラブシーンで再評価され、98年Talkin'
Loudより新作を発表、復活を果たしました。男心を鷲掴みする渋い歌声はときに荒々しく、ときに暖かく、心にしみます。ロンドンでのライブを収めた本作は、全体的にジャズ色の強いアレンジになっており、テリーの渋い声をより一層引き立てています。冒頭、名曲「Ordinary
Joe」で始まるのですが、これがスタジオ録音を遥かにしのぐ格好良さ。フルートとソプラノサックスが印象的な「Lazarus
Man 」やこれも名曲「Dancing Girl 」でソウルフルに唄いあげる声に男泣き必至です。ラストは唯一のアップテンポのナンバー「I
Don't Wanna
See Myself」で締めくくられる完成度の非常に高いライブアルバムです。ぜひ生で観たい!
(YouTube > http://www.youtube.com/watch?v=SQxbAKNSKnI)
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Japanese
Synchro System / THE ELABORATION (2006)
CALMとBLUE HERBのBoss the MCの2人による新プロジェクト。クラブミュージックというダンストラックを強調しながらも、日本人独特の哀愁、憂いを帯びたメロディーと、日本伝統的な感性に訴える内面、精神的な豊かさ、高揚を喚起する繊細で美しいメッセージが込められた「現代音楽の宝石」とも言いたくなるような作品。もはやダンスミュージックという枠は遥かに逸脱し、時代を超え、国境を越えて1人でも多くの人達にシンクロして、愛や感謝、平和に対しての純粋な喜びを語りかける重要なアルバムです。
ブルースハープが印象的なハイテンションなハウストラックから幕を開け、「Check it, Spread
It」ではBoss the MCのラップ「内側に話しかけろ!」という強烈なメッセージに圧倒されます。開放された精神的な成功、豊かさを明示。また、ソウルフルなトラック「Changin'
Times」では歌い上げるJERRY "KOJI" CHESTNUTSのブルージーなヴォーカルが激シブ。そして「The
Dream Will Live On」では、美しく奏でられるピアノをバックに、少年の素朴な作文の朗読がほのぼのするのだけれど、後半、その衝撃的な内容の展開に愕然とし、そして感動を覚えます。
どうでもいい事を並べ立てただけのJ-POPラップとは比べ物にならない強烈なソウルを放つBoss
the MCのメッセージ。そして全編通して、Calmの美しく響くサウンドは暖かく強く、でも繊細で儚く、心に染み込んできます。
このとんでもないアルバムに出逢えた事、そして現在を共有している事、誇りさえ感じます。
日本人が世界に放った、時代を超え世代を越えた、大傑作になることでしょう。
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Marion
Brown / Vista
コルトレーンの問題作「Ascension」に参加したアルト奏者ですが、ソロでは澄んだ美しく官能的な音色が特徴。聴いてて本当に心地良いです。彼の代表作品群、故郷ジョージアをテーマにしたジョージア3部作の中で、ひと際美しく、一番気入ってます。スピリチュアルジャズといえば激しく熱いものが多いですが、これは静かでただひたすら美しい静寂系スピリチュアルジャズ。Marionのアルトもさることながら、Stanley
Cowell(p)の旋律がまた素晴らしくて、陶酔感をもたらします。車ばかりじゃなくて、たまには歩きませんか?夕暮れの海辺沿いをゆったりと。何も考えず、ただ音を楽しむ。
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Hannibal
Marvin Peterson / In Berlin
ミストーンしようがお構い無しの力技トランぺッター、ハンニバル・マービン・ピーターソン。ベルリン・ジャズ祭ライヴ盤です。とにかくバリバリ吹き倒し、手に汗握る熱演です。本作ではスタンダードがほとんどですが、この人にかかるとまるで別モンのように、激しい曲になってます。とにかく大暴れなのですが、何と言ってもこのアルバムのハイライトは、ラストの「My
Favorite Things」。この曲といえばコルトレーンですが、僕はこのハンニバルのヴァージョンがスゴく気っ入ってます!萎びていくようなヨレ感のあるソロから始まって、急にシャキッとあのイントロが出てくると、テンションが一気に上昇。ハンニバルが仰け反って吹いているのが脳裏に浮かぶ、ダークで激しくアツいプレイです。ストレスをぶっ飛ばしたい!という人に最適(笑)。
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Sleep
Walker / The Voyage
僕が今もっとも注目している日本人のバンド、スリープウォーカー。前作のデビュー作「Sleep
Walker」を初めて聴いたとき、あまりの格好良さにクラクラしました。こんなカッコいいジャズバンドが、カラオケ音楽に毒された日本にいるなんて奇跡的です。ブロークンビーツのクイーンと称されるシンガー、ベンベ・セグエとの共演「INTO
THE SUN」ユニゾンするソプラノサックスが印象的です。また、北欧のアーティスト達の歌姫、ユキミ・ナガノとの共演のジャズワルツ「Afloat」も洒落てます。そして、最後に収録されている「THE
VOYAGE」これがすごい。御大ファラオ・サンダースとの共演です。「The Creator Has
a Master Plan」を思わせるゆったりしたイントロで、ピアノとサックスが曲のテーマをひと通りやると、そこからは次第にテンポアップし盛りあがります。吉澤氏のボナーばりのたたみかけるようなピアノソロに続き、まずは中村氏のソロで露払い。中村氏のロングトーンを引き取り、御大が登場。鼓膜が破れそうなフラジオ音でフリーに突入か!と思わせるギリギリのラインでしっかりとテナーは唄い上げます。血湧き肉踊る、アツい演奏が聴けます。
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Joki
Freund / Yogi Jazz
時代に埋もれてしまったヨーロッパジャズの宝物が、また1つ発掘されました。オリジナルよりも音質が改善され初のCD化。この変態的なジャケットからは想像できない、すごいジャズなんです。自由な集団即興でありながらも、調和が保たれ統一感のあるジャズが展開されています。1曲目はスタンダードなキャラバンですが、ツインベースによる浮遊感が独特の雰囲気を醸し出していて、1曲目から、ただならぬアルバムであることを予感させます。全編、流れるようなハーモニーでありながらも、凍てつくような緊張感が圧巻の45分。素晴らしい。
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Jukka
Eskola / Jukka Eskola
北欧フィンランドの人気ジャズ・バンド、Five
Corners Quinteteのトランペッター、ユッカ・エスコラのソロ・デビュー作。FCQ特有のクラブジャズのビートに、スリリングなトランペットの響きがとにかくカッコイイです。どジャズのアーティストが、クラブジャズよりの作品を作ると(格好悪すぎて)だいたい失敗してますが、クラブジャズ畑からでてきたジャズメンは本当にかっこいいです。60〜70年代のジャズを耳に残りやすいメロディと現代のクラブビーツの感覚で料理しているので、スマートで洗練されています。ジャズをこよなく愛し、それを現代の感性で、今の人たちに伝えていこうという姿勢がビシビシ伝わってきます。ジメジメと論評しているジャズおじさんらには決して理解されないでしょうが、これからも未来に向けて自身のスタイルを貫いて欲しいです。最新作「Hub
Up」も激おすすめ。
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Steve
Grossman / Terra Firma
祝CD化!30年前のアルバムとは思えない凄まじいブレイクビーツ。ラテン、フュージョン、ファンク、ロックを縦横無尽に飛び回る70年代のエッセンスが詰まったグロスマンの代表作。特に、強烈なロック&ブレイクビーツと絡み合いながら、怒り狂うサックスの咆哮は凄い。同時期に所属していたユニットStone
Allianceの音楽性を引き継ぎながらもオリジナルな音楽を展開しています。グロスマン&ハマーのパワフルなプレイは今作でも圧倒的で、まさしくレアグルーヴな名盤。70代ジャズの混迷、進化を体現した貴重な作品。究極のハイテンションで迫ってくる、フリージャズを超えたスピリチュアルハードジャズ。あまりにも時代に早過ぎた音。
同時発売の初リーダー作「Some Shapes To Come」も激おすすめ。
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Lefties
Soul Connection / Hutspot
1曲目のハードなドラムブレイクだけで、やられました。アムステルダムから最強のヨーロッパ・ファンク・バンドが登場!ファンク愛好家やDJの間で熱狂的な支持を受け、過去3年間にリリースされたアナログシングルがアルバムとして初CD化。全編を通じて重いハードなドラム、ブンブンうねるベース、キレの良いハモンドオルガン、引っ掻くようなギター。暑い暑いグルーブの、どファンクが展開されます。
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Lionel
Loueke / In A Trance
ハービー・ハンコックも大絶賛のギタリスト、リオーネル・ルエケ。ジョー・パス、ウエス・モンゴメリー、ジョージ・ベンソンに影響を受けつつも、彼独特のアフリカン・テイストのサウンドは優しくも身体の芯から揺さぶられるような躍動感を感じます。自己のバンドGilfema(このバンドのアルバムもおすすめ)でも、ライブ活躍中ですが、この初のソロアルバムでは、全てスタジオ一発どりのワンテークで、数台のループマシンを使用して録音されているそうです。得意とするヴォーカルとユニゾンするアコースティックギターだけでなく、トルコの弦楽器、ヴォーカル、パーカッションも演奏し、マルチ・インストルメンタリストとして才能を発揮しています。深夜、お酒と一緒にじっくりと聞くには最高のサウンドスケープ。
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万波麻希
/ 自己解放の旅
万波麻希の日本における本格的なデビュー作。ロンドンのレーベルからの数枚のリリースと、calmやchari chari、Bayakaらの作品への参加などを経ていよいよリリースです。ライブやコラボレーション参加などによって、多くのアーティストから高い評価を得てきていた彼女なだけあって、デビューアルバムにして菊地成孔(サックス)、伊藤芳輝(ギター)、calm、Free
TEMPOなどがゲスト参加。日本人とは思えない彼女のヴォーカルに、ジャズをベースにしながら、ダンサブルなラテン、浮遊感漂うアンビエントトラックが非常にハイセンス。さすがに日本のトップクリエーター達の全面協力の作品だけあって、とにかくカッコいいです。ジャケットも美しいですね。
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Yuichiro
Kato / Pouring
Calmの作品でお馴染みのサックス奏者、Yuichiro
Katoの初アルバム。ソプラノサックスメインで紡いで行くメロディーはどれも美しく切ない。全編Calmプロデュースで選りすぐりのミュージシャンをゲストに迎えています。ジャズトランペット奏者大野俊三氏のバンドメンバーである凄腕ベーシスト杉本智和、同じくCALMバンドのメンバーでもあり村上ポンタ秀一率いるPONTA
BOXのメンバーでもあるピアニスト柴田敏孝、空気公団のドラマー太田宏司が参加。さらに6曲目の「Mother」ではヴォーカルに曽我部恵一をフィーチャー。ジャズを根底としながらもクラブ/ハウスの要素も盛り込んだ仕上がりに。全編を通じて、優しく暖かく、染み渡るスピリチュアルなサックスは最高です。
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Robert
Nacken / It
Could Be So Easy
最近クラブもので、いいなあと思うものが全くなかったのですが、久しぶりに「これは良い!」というものがありました。JAZZANOVAをはじめ、数多くのアーティストに多大な影響をを与えた、ドイツのクラブジャズ先駆者といっても過言ではないRobert
Nackenの1stアルバム。クラブジャズをベースにしながら、全曲Robert
Nacken自身によるギターや、ピアノなど生楽器の演奏と、コンピュータによるプログラミングされた音が、高い次元での融合した数少ない好盤ではないでしょうか?。ディープハウスから、近代ジャズリスナーにまでハマると思います。(ちなみにタワーレコードでは、クラブではなくジャズのコーナーに置かれていました)95年リリースのクラブジャズの歴史的名曲「Highpriestess」のリニューアル版「Highpriestess
2005」も収録されています。いつも僕自身の非常に私的なディスクレビュー(笑)ですが、このアルバムは当店スタッフ一同、満場一致のおすすめアルバムです。
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Steve
Reid / Spirit
Walk
スピリチュアルジャズファンには、かなり衝撃的だったはず、なんと、先にも紹介した往年の名プレイヤーSteve
Reidの新作です!!。前フリとしてクラブ系アーティストKieran
Hebden(僕はよく知らん)とのコラボってことだったので、「あ〜、また若手DJの売名行為と往年ジャズプレイヤーの世間に媚びた再起が手を結んだかあ〜」なんて少しげんなりしていたのですが(最近のこういうケースはほとんど駄作)、これがとんでもない誤解でした。ごめんなさい。聴いてみると、これがあまりのカッコ良さに脱帽。これまでの名盤、数々のジャズメンとの共演、に負けず劣らずのSteve
Reidのプレイには驚かされました。これにKieran
Hebdenの電子音が上手く絡んでいて、全然嫌みじゃない。アフロテイストやら、ワルツ、モダールなナンバーもあり、全曲聴きごたえがあります。新作でこんなスリチュアルなジャズを聴けるなんて、めったにありません。
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Nathan
Davis / If
祝再発!このアルバムがCDで聴けるなんて、本当に幸せだな〜。Nathan
Davisの76年の作品で、激レア中の激レア盤。アナログ盤がすんごい高値で取引されています。それもそのはず。とにかく、めちゃくちゃカッコイイ。ブンブン唸るベースとアグレッシブでタイトなドラムから放たれる荒々しく野太いグルーブに、透き通るような澄んだフルートと女性をメロメロにさせる甘く切ないソプラノサックスの音色が絡みつく。なんだか、ウチで扱っている服に共通する部分がありますね。高速16ビート、スリリングな高速ブラジリアン、コンガが印象的なドス黒いファンクなど、どの曲も荒々しいけれど、品のある太い芯がズバッと通っていて、こういうのこそ真の男気ジャズって気がします。最近、癒し系ジャズなんぞ、訳の分からんものが売れているらしいけれど、やっぱり僕は、何かに立ち向かって、挑戦し続ける人、熱いジャズが好きです。クルマで聴く場合はスピードの出し過ぎに注意!
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Joe
Bonner+Johnny Dyani / Suburban
Fantasies
ファラオのパートナーとして名演奏を聴かせてくれたジョー・ボナー。70年代から活躍するマッコイ派のジャズピアニストの一人です。ファラオの時も良いですが、彼のソロアルバムもかなり聴かせてくれます。初期から素晴らしい作品が多くて、人によってフェバリットに挙げるアルバムがそれぞれ良い意味で違い、偏ってない気がします、強いて言えば、「Impressions
of Copenhagen」,「New Beginnings」が多いでしょうか。でも僕が一番感動したのはコレ。ピアノとベースのみです。ですが、もの凄いグルーブ感で圧倒されます。BonnerもDyaniもピアノ、ベースを弾いて弾いて弾き倒し、凄まじいバトルを展開。1曲目からいきなりアクセル全開で高速ナンバー、叙情的なナンバー、甘いメロウチューンまで、どっからそんなフレーズが出てくるの?というかっこ良すぎるリフがバンバン決まって、濃い熱いロックでも聴いているような、血が沸騰する感覚です。音符の合間に聴こえてくるDyaniのベースを弾きながらの鼻唄じゃなくて、ハミングがまたいい味出しています。
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Omar
Sosa / Mulatos
日本でもすっかりお馴染みのキューバのピアニスト、Omar
Sosa。キューバといっても、もろラテンジャズではなくてあくまでもルーツ。ラテンはもちろんアフロ、キューバン、ヒップホップ・・・等の要素をジャズでミックス。静かでゆったりとしたグルーヴの波に漂いながら、どこをとっても心の琴線に触れるような美しく切ないピアノの旋律。他のアルバムも外れ無しの好盤ばかりです。先日このアルバムをDJ
Spinna等がリミックスした「Mulatos REMIX」が出ました。こちらは完全にクラブミュージックとなっていて、これがまためちゃくちゃカッコ良くなっていておすすめ。やっぱりクラブミュージックも元になるものが良いものでないとダメです。
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Steve
Reid / Rhythmatism
JBやM.Davis、Sun
Raなどのバックメンバーとしてジャズ界の巨人たちとの共演した経歴を持つ名ドラマーのSteve
Reid。所謂、一般的なジャズドラマーとは一線を画す(かといって前に出過ぎず)独特なハイハット、シンバル使いが特徴。このアルバムは当時1000枚しかプレスされなかった超激レア盤だったのですが、Soul
Jazzレーベルから奇跡的にめでたくCDで再発され手に入り易くなりました。そして1曲目の「Kai」からその噂通りの名盤ぶりを発揮。独特のシンバル使いが存分に堪能できます。D.Wertmanの重厚でファットなベースと相まって強烈なビート感生み出し、自然に身体が動き出します。全編スピチュアルなジャズでありながらロック色も強いので聴き易く、兎に角クールでかっこいいですよ。
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Gary
Bartz / I've
Known Rivers and Other Bodies
暖かい愛に溢れるブロウのアルト奏者Gary
Bartz。Max Roach、Art Blakeyのグループで修行を積んだあと、McCoy
TynerやPharoah Sandersとも共演。またジャズ巨人マイルスのグループにも参加。Pharoah同様にやはりColtraneの影響下にあり、特にアフリカ回帰をテーマにした黒くてspiritual & funkyな楽曲がたまりません。
特にこの73年のモントルージャズフェスティバルでのライブは名盤中の名盤。中でも世紀の大名曲「I've
Known Rivers」は近年Courtney Pineにカバーされ、さらに4ヒーローのリミックスでグッドジョブ。「Peace
And Love」もBuild An Arkのカバーにより再注目されました。どちらもつい無意識に口ずさんでしまいます(笑)。
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Pharoah
Sanders / Pharoah
全編穏やかな曲調と霧がかかったような録音構成で、より一層神秘的なオーラを放つ奇跡の一枚。1曲目の「Harvest Time」(20分の長尺)は大海原に漂ってるかのようなゆったりとした曲調が魅力。ミュノスのギターが同じリフを延々と繰り返す中、ベースが自由に泳ぎ回りPharoahのテナーが優しく一音一音を語りかけるように奏でます。本当に素晴らしい。続く「Love
Will Find A Way」はPharoahの渋く哀愁に満ちたヴォーカルが印象的。シンプルながら美しいメロディをもつ感動的な名曲です。とにかく全編最高。アナログは激レアで2万3万の高値だしCDも入手困難な状況ですが、機会があれば是非聴いて下さい。ホント沁みまくり、まるで心が解き放たれるような感動を覚えます。
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Pharoah
Sanders / Love In Us All
ついにファラオを紹介してしまったので、ついでにドバーっと選りすぐりのファラオの名盤を出します。
僕の心の指導者ファラオ・サンダース。初期のImpulse! 時代のファラオは本当に素晴らしく、スピリチュアルジャズ、ブラックジャズを語る上で欠かせません。この大名盤「Love
In Us All」は全2曲収録ですが、特に1曲目の"Love Is Everywhere"はタイトル通り愛に溢れた感動的な名曲で、ジャズファンのみならず全音楽ファン必聴です。こんな曲に出会えたこと、この曲が存在する時代に生まれたこと、深く感謝しています。この頃のファラオって、まるで天がファラオの身体を通じて音世界を楽しんでいるような錯覚に陥ります。この"Love
Is Everywhere"はその集大成なのかもしれません。C.McBeeのカッコよすぎるベースのリフからインして、J.Bonnerの優しくて美しいピアノ、そしてファラオのサックスと味のあるボーカル。何度聴いてもあきません。そして何度聴いても、やっぱりプレイヤー全員何かが降りてきている気がしてなりません。入手困難です、見つけたら迷わず即買いがおすすめ。
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Pharoah
Sanders / Elevation
これもファラオファンのみならずスピリチュアルジャズ、ブラックジャズファン必聴の名盤。2曲目の「Greeting
To Saud」のみスタジオ録音を加えた、73年ロスでのライブ盤。1曲目からファラオの強烈なブロウで持ってかれます。
途中混沌とした音の洪水はトリップしそうで魂の高揚感を得ます。そしてこのアルバムの目玉「Gathering」で完全にノックアウト。聴けば聴くほど、単にかっこいいとかだけでなく、説明のつかない摩訶不思議な力を感じさせます。このアルバムでもJ.Bonnerの美しいピアノのリフ、優しくて力強いファラオの旋律・・・本当に神秘的です。このアルバムを聴いて何も感じない人は同情します。そういう人は、どうぞ寂しいカラオケ音楽ライフをお過ごし下さい。
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Pharoah
Sanders / Deaf
Dumb Blind - Summun Bukmun Umyun
このジャケットのデザインだけで「お!」と思った方はかなりの強者です(笑)。
ジャケットから連想される期待通り、かなり良いです。「 Love
In Us All」と同様に各々約20分の長尺の楽曲で、全2曲。これもスピリチュアル全開ですので、とりあえず心を空っぽにして楽しんで下さい。1曲目はツブツブ…と音の流れを作り出すポップなアフリカンリズムにW,Shawの渋いペットが乗っかってきて、L.Liston
Smith のピアノ、そして「やあ!」って感じでファラオが現れ、とにかくとてもハッピーな曲です。2曲目は神々しい朝日が身体に降り注いでいるような、遠い水平線を望みながら風にふかれる冒険者のような、力がみなぎってくるような作品。ファラオがサックスで歌い上げます。ちなみにG.Bartzがアルトはもちろん、色んな楽器で参加してます。
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Pharoah
Sanders / Black
Unity
これも、もうホントめちゃくちゃかっこいいですよ。38分のタイトル曲"Black
Unity"1曲のみで勝負。潔く男っぽいですね。間違いなくアナログではなく(1曲通して聴ける)CDで聴くべきものです。アホなDJのように何でもかんでもアナログというのは全く愚の骨頂です。まずは参加メンバーがスゴイ。C.Garnett,
S.Clark, N.Connors, B.Hart,
Hannibal 加えてお馴染みのC.McBee,
J.Bonnerでとんでもない事になってます。ツインテナーに、ツインベースに、ツインドラムですよ!最初からファンキー炸裂。怒濤のグルーブ感でグイグイ引っ張ってひきます。高速ツインベースのリフにピアノ、パーカッションが重なり、そして暗闇から徐々に姿を見せる魔神のようにファラオが現れます。バリバリと全てを焼き尽くすような魔獣の咆哮ようなサックスが、猛者達の演奏を従えて一気に引き上げていきます。ありがとう!ブラックジャズ。
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Nate
Morgan /Journey Into Nigritia
とりあえず、このジャケットのセンスは無視して下さい(笑)。逆に一度見たら忘れられないかも。スピリチュアルジャズファンの間で人気のレーベル、Nimbus
Recordingの中でも人気盤。昨年のカルロス・二ーニョ中心としたビルド・アン・アークの衝撃的な登場にも記憶が新しいマッコイ系のピアニスト、ネイト・モーガンの1stです。
リリカルなピアノの音の洪水が空間に流れ出し、空気が浄化されるような感覚をおぼえます。スピリチュアルジャズの中でスウィート&ピースフルな雰囲気に属する傑作です。
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Calvin
Keys / Shawn-Neeq
Black Jazz Recordsの唯一のギタリストCalvin
Keysの1stアルバム。アルバム全曲通してKeysの真剣のような研澄まされ、そして漆黒のギタープレイが堪能できる内容です。ギターをかじった人なら嬉しくなってしまうんじゃないでしょうか。ジャズロック、スウィング、ワルツ、イタリア系ラウンジ要素の楽曲で、黒人らしいしなやかさをもったファンキーなジャズロック作品です。これもスピリチュアル!
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Kellee
Patterson / Maiden Voyage
スピリチュアルジャズを語る上で欠かせないレーベル、Black Jazz Records。71年から76年までの5年間にわずか20タイトルのリリースであるんですが、最高にカッコ良くてドス黒くて濃いジャズばかり。今年になり一気に全タイトルが紙ジャケで再発CD化されました。レーベルのプロデューサー、Gene
Russellや看板アーティストDoug Carnはもちろんめちゃくちゃクールなんですが、紅一点の歌姫Kelleeがこのレーベルに残した唯一の作品がいいんです。ミニマムな音数に美メロ。泣けます。単なるジャズボーカルのアルバムではなく、流石にこのレーベルだけあってディープです。何度聴いても胸が詰まるような切ない想いにかられます。激オススメ。
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Pharoah
Sanders / Live
スピリチュアルジャズと云えばこの人、ファラオ・サンダース。最も尊敬するサックス吹きです。コルトレーンももちろん凄いんですが、スピリチュアル度でいえばやっぱりファラオなんです。たぶん、一生聞き続けます。数ある名盤の中、最近再びよく聞くのがこの82年のライブ盤です。1曲目の名曲"You've
Got To Have Freedom" から凄まじいサックスの咆哮でヤラレます。これのオリジナルが入っている「Journey
To The One」のバージョンよりもかなりワイルドな演奏で火傷しそうな熱い熱いプレイです。それに華をそえるジョン・ヒックスのこのうえなく美しいピアノの旋律がたまりません。また、ファラオには珍しいブルージーなナンバーなどもあり、収録されている曲の緩急がまた心地よく飽きさせません。最高です。
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Eddie
Roberts / Roughneck
こちらもプライベートで聞く1枚。大御所パットとは逆に、次世代を担うであろう新星のジャズギタリスト(個人的な主観です)。UKのジャズファンク・バンド、ニュー・マスターサウンズのギタリスト、エディー・ロバーツ。ニュー・マスターサウンズ時のファンクぶりはもちろんですが、このソロ・デビュー作がまためちゃくちゃカッコイイ。変な言い方ですがムーンゲイトでよく使っているクラブサウンドとプライベートでよく聞いているジャズ、双方のいいとこ取り。スパイラルのように唸るように走るベースとドラムの生音ハウスビートの上をエディが弾き倒します。このグルーブ感は凄いです。 メロウな歌モノやお家芸のファンク・ナンバー、
またクラブジャズを意識した打込みのトラックなど、バリエーションに富んでいます。
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Pat
Martino / Live at Yoshi's & Think Tank
ハッキリ言うと、僕にとって神のような存在です。
ムーンゲイトではクラブミュージックを中心にセレクトしていますが、僕がプライベートでオーディオ、iPodに入れているのはジャズが中心(って言うかほとんど)。その中で最もよく聞くのが最高のジャズマン、パット・マルティーノ。ジャズギターはウェス・モンゴメリーだけではありません
。パット・マルティーノは現時点で最高のギタリストだと思ってます。超絶技巧のプレイはもちろん、そのオリジナルギブソンから放たれるフレーズ、リズム、ハーモニーは本当に素晴らしい。ジャズに興味のある方は必聴!
あっ、そう言えば興味のある方は輸入版をおすすめします。国内版は(憎っくき)CCCDの為、高音部の音質が悪いです。
(だいたい、この辺を聴く人に焼き回しをしたり違法なことをするようなセコイ人間がいるなんて思えないんだけどなー)
マルティーノは70年代後半に頭痛に悩まされ、医師の診断の結果、重度の脳動脈瘤と判明。手術自体は成功したものの、彼は記憶をほとんど失っていた。わずかに両親の顔を認識できるだけで、自分がギタリストであったことさえ思い出せなかった。彼はこの時のことを、まるで「冷たい所に落ち、虚ろで、無色で、洗い流され、裸にされたようだった」と述懐している。しかしその後、彼は驚くべき強靭な精神力で奇跡的な回復を見せ、周囲を驚かせる事となる。リハビリを兼ね、自分の残した歴史的レコードを集中的に聴いて勉強しなおすことと、テクノロジーの助けにより、パットは記憶を回復しギターの弾き方ももう一度覚えていった。回復は遂に彼のこれまで傑出した歴史と、絶望からの奇跡的な回復というスピリチュアルな体験が完全に調和した。彼は生まれ変わった。復活したパット・マルティーノは音楽的知識に留まらず、大きな困難を克服した人間が持つ哲学的洞察をも得て、新しい音楽性を創造し、彼の神話にさらに厚みを加えている。
彼は語る、「ギターそのものが私にとって大変重要なわけではない。それを私にもたらしてくれた人たちこそ問題なのだ。彼らは私が最高に感謝する存在だ。なぜなら、彼らこそが生きているのであって、ギターは単なる器械に過ぎないから」
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Craig
Armstrong / Piano Works
数多くの映画音楽を手がけ、またマッシヴ・アタック、U2、マドンナ、ペット・ショップ・ボーイズ、ビョークなどのビックネームとのコラボレーションでも活躍する作曲家/プロデューサー、クレイグ・アームストロングの3rdアルバム。ソロ・アルバムは2年ぶりとなる本作では、精妙なピアノ曲だけを収録。『ムーランルージュ』『ロミオ&ジュリエット』『ラブ・アクチュアリー』で使用された楽曲やマッシヴ・アタックの楽曲等が見事にピアノ・アレンジされている。メランコリックで繊細なピアノが、ドラマチックに描き出す深遠なるサウンドスケープ・・・秋の夜長、エスプレッソ片手にしっとりと聴きたい1枚です。
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Glenn
Underground / Black Resurrection
シカゴ・ハウスの中核、グレン・アンダーグラウンド。前作以来4年ぶりのアルバム。「ブラックの復興」という意味深なタイトルが付けられた今作。ほぼ全編にて男女どちらかのヴォーカルが起用されており、とてもソウルフルな内容になっています。70年代のソウル、ディスコ、ジャズに多大なる影響を受けている彼の特徴が存分に出ています。シカゴ・ハウスの本流とも言うべき豊かな表情を持った楽曲、黒い音楽すべてに共通する独特の身体的なグルーヴ感、アダルトで大人なフィーリング、それらがこのアルバから十分に感じることが出来ます。彼らしいキーボードのフレーズが随所で効いています。ただお洒落っぽいだけの薄っぺらなファッションミュージックではなく、本気でセンスのあるディープハウスです。
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MOODYMANN
/ Black Mahogani 2
『Black Mahogani』から暇なく届いたムーディーマンの最新作。タイトルどおり前作の続編的性質を持った作品なワケだが、予想以上に黒く、渋く、ずっしりとした印象。リフレインする生ベースのリフやドラムス、そして幽玄な鍵盤の音色から成る生ジャズ・セッションを目の当たりにしたかのような18分強の“When
She Follows”はまさに圧巻。ジャンルの枠を越えた旺盛な創作意欲に改めて感嘆の一枚。スリリングな音使いに痺れます。
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